池澤クリニック

心身症

どんな病気なの?

ストレス(心)の影響が体(身)に現れる病気の代表的なものが心身症です。心身症というと、こころの病気と思われがちですが、これは病名ではなく病態の総称で、ストレスが蓄積されたために身体に疾患が現れた状態を言います。その病態は、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、泌尿器系などと、あらゆる領域に現れます。

 

どんな症状が出るの?

心身症の分類

  • ▷呼吸器系
    • 気管支ぜんそく、過換気症候群、神経性咳そう、慢性閉塞性肺疾患など
  • ▷循環器系
    • 本態性高血圧症、本態性低血圧症、起立性低血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、一部の不整脈など
  • ▷消化器系
    • 胃・十二指腸潰瘍、急性胃粘膜病変、慢性胃炎、心因性嘔吐、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、慢性膵炎など
  • ▷内分泌・代謝系
    • 肥満症、神経性食欲不振症、神経性過食症、愛情遮断性小人症、甲状腺機能亢進症、心因性多飲症、糖尿病など
  • ▷神経・筋肉系
    • 筋収縮性頭痛、片頭痛、その他の慢性疼痛、痙性斜頭、自律神経失調症、心因性めまい、冷え症、異常知覚、失声、チックなど
  • ▷小児科領域
    • 小児ぜんそく、起立性調節障害、過換気症候群、消化性潰瘍、反復性腹痛、神経性食欲不振症、周期性嘔吐症、情動性不整脈など
  • ▷皮膚科領域
    • 慢性じんましん、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、汎発性脱毛症、多汗症、接触皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症など
  • ▷外科領域
    • 腹部手術後愁訴(腸管癒着症、ダンピング症候群、その他)、頻回手術症、形成術後神経症など
  • ▷整形外科領域
    • 慢性関節リウマチ、全身性筋痛症、腰痛症、多発関節痛、肩こり、頸腕症候群、痛風など
  • ▷泌尿・生殖器系
    • 夜尿症、遺尿症、神経性頻尿(過敏性膜胱)、遊走腎、心因性インポテンス、前立腺症、尿道症候群など
  • ▷産婦人科領域
    • 更年期障害、機能性子宮出血、月経痛、月経前症候群、月経異常、卵巣機能低下、不妊症、不感症など
  • ▷眼科領域
    • 原発性緑内障、眼精疲労、本態性眼瞼けいれん、視力低下、視野狭窄、眼痛など
  • ▷耳鼻咽喉科領域
    • 耳鳴り、心因性難聴、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害、頭重、頭痛、口内炎、心因性失声症、吃音など
  • ▷歯科・口腔外科領域
    • 顎関節症、口腔乾燥症、三叉神経痛、舌咽神経痛、ある種の口内炎(アフタ性および更年期性など)

どんな診察や検査が必要なの?

身体に疾患が現れた状態ですので、まず内科など身体を診察してくれる診療科を受診する必要があります。その中で、現れた症状が身体因(例えば、喘息の症状が出現した場合に、原因となるアレルゲンがハウスダストなど)によるものであれば治療はその診療科が担当となりますが、原因が身体因ではなく言います。その病態はストレスの関与が強く疑われる場合には心療内科が担当になります。当院でも、心身症が疑われる場合には、まず内科的な検査(血液検査、心電図など)を行い、症状に対しストレス因がどこまで強く関与してるのかを丁寧に問診で聴取し、診断を行います。

 

どんな治療をするの?

原因が身体科的な場合は、もちろんその治療、例えば、高血圧の場合は降圧剤を処方する、などの治療を行いますが、原因にストレスの関与が強く疑われる場合には、そのストレスを遠ざける方法や対処する方法を診察の中でご一緒に考えます。その上で、どうしてもストレス因が除去できない場合にのみ、抗不安薬などの薬物治療を行う場合もありますし、非薬物治療として、リラクゼーションを取り入れた筋弛緩法や呼吸法、並びに自律訓練療法を行います。